赤ちゃんの副鼻腔炎 特徴と症状
赤ちゃんの副鼻腔炎の特徴
乳児(新生児)の副鼻腔はまだ形成されておらず、副鼻腔炎が発症するのは生後6ヶ月からと言われています。
多くは風邪から発症し、特に赤ちゃんは鼻腔から副鼻腔の距離が短く広いことから、急性副鼻腔炎になりやすいそうです。
赤ちゃんの副鼻腔炎を疑う症状
- 黄色、緑色の鼻水
- 口呼吸(鼻で呼吸が困難な為)
- 後鼻漏(鼻水が喉のほうへ流れる症状)
- 湿性咳嗽(痰が絡んだような咳)
- 微熱
新生児期に生じる急性鼻炎の多くはクラミジアによるものです。産道内でのクラミジア感染で、潜伏期が3~4週であり、鼻炎や結膜炎で発症するクラミジア肺炎になる恐れもあります。
急性鼻炎がある新生児は、クラミジアも念頭において検査を進める必要があります。
赤ちゃんの副鼻腔炎で気をつける事
乳児の副鼻腔炎は風邪から始まるのがほとんどです。小児科で処方された薬を服用してもなかなか症状が改善せず、改めて調べたら副鼻腔炎だったというケースが多いそうです。
風邪やアレルギーによる鼻水はさらっとしていて透明ですが、副鼻腔炎の鼻水は粘着質で黄色か緑色です。また透明な中にもうっすら黄色い鼻水が混ざっている場合も副鼻腔炎の可能性があります。
頭痛があると機嫌が悪くなったり、鼻詰まりが原因でミルクの飲み具合が悪かったりと、赤ちゃんが起こすアクションで早く症状に気付いてあげましょう。
鼻水が出ていないように見えても、鼻の穴を覗いたら粘着性の鼻水でびっしりなんて事もあります。様子がおかしいと思ったら、よく見てあげてください。
副鼻腔炎は慢性化(蓄膿症)となると、治療するまで時間がかかります。
症状が落ち着いてきたからといって自己判断で薬を止めたりしないで、処方された薬がなくなる日にはまた受診して、症状や改善について医師と情報を交換しましょう。
呼吸が荒く苦しそうで、咳が止まらず、熟睡できない、熱があるなどの症状は、耳鼻科に限らずお医者さんに診てもらいましょう。
赤ちゃんの副鼻腔炎治療のポイント
副鼻腔炎は、鼻の通りを良くして、副鼻腔内に溜まった膿を出すことで改善します。
鼻水が慢性的に詰まっていると口呼吸になったり、ミルクを飲むのも困難です。また膿を含んだ鼻水が喉のほうへ流れる事で喉に炎症を起こし咳を誘発させます。
また、耳鼻科で行なう吸入器(ネブライザー)は乳児(新生児)は使用出来ません。
鼻水が詰まっていないかこまめに様子を見て、吸引器具やスポイト、もしくはストローを使用して鼻水を吸って出してあげてましょう。
鼻腔内の環境を良くしてあげることが重要です。
電動鼻水吸引器 メルシーポット
赤ちゃんでも使用できる鼻水吸入器です。スポイトやストローを使用してもうまく鼻水が吸えない方におすすめです。